常世ノ夢

生き急いだ道を足蹴にするような
妖精の仕業か?
裏表が過度に 正当化されるような
奇だらけのありふれた物語のようだ

夜のとばりが返るのを辞め
覚めることのない夢を
悪戯に落とした

分別があるなんて絵空事のよう
奇跡の一つさえ起こせやしないで
鏡合わせの常世ノ夢に
ヒトの姿した悪意が降りしきる

酒でも飲まなけりゃ 袂をわかてなくて
うんざりな暴論
路地裏のお前と朝まで殴り合う
爪弾きにされるたび
肺が凍るようだ
 
音無水面下 何処までも落ちる
せめて気の利く子守話を

仮面を剥がし

邪悪を受け入れて 気の赴くまま
心を踏みにじって手で口を覆う
夢の出来事さ起こる事全て
そうじゃなきゃ気が触れるんだ

分別があるなんて 夢の中だけさ
奇跡の一つさえ起こせやしないで
痛みばかりの常世ノ夢を
どうか覚ましてくれと願う

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です